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瞑想は、脳の老化を遅らせる!?
マインドフルネスと脳科学

マインドフルネスを探究すればするほど、瞑想というとてもシンプルな行為の奥深さに、ハッとさせられます。
ただ、座る。
ただ、呼吸を感じる。
ただ、いまの身体にそっと意識を向けてみる。
たったそれだけのことが、心だけでなく「脳のあり方」にまで、あたたかな変化をもたらしてくれる。そんな研究が、少しずつ積み重なってきています。
瞑想で、脳の形が変わる?
私たちの脳は、大人になってからも日々の経験や習慣によって、少しずつ姿を変えていきます。これを「神経可塑性(しんけいかそくせい)」と呼びます。
筋肉が使えば使うほど鍛えられていくように、脳もまた、どう使ったかで変化していくということ。
2005年、長く瞑想を続けている人の脳をMRIで調べた研究(マサチューセッツ総合病院など)では、注意や身体感覚に関わる脳の一部が、瞑想をしていない人よりも厚くなっていることがわかりました。
日々「今、ここ」に意識をそっと置いておく。
その小さな習慣が、物理的にも脳にやさしい影を落としているのかもしれません。
加齢による脳の変化をゆるやかに
さらに興味深いのは、デンマークのオーフス大学による研究です。
長く瞑想を深めている人の脳を調べたところ、呼吸や循環などに関わる脳幹の一部で、「灰白質(かいはくしつ)」の密度が高いことが見えてきました。
他の研究でも、瞑想を習慣にしている人は、加齢による脳の変化がゆるやかになる可能性が示されています。
もちろん「瞑想をすれば脳が絶対に若返る!」と言い切れるわけではありません。
けれど、日々の小さな習慣が、歳を重ねていく脳をしなやかに支えてくれるとしたら——なんだかとても愛おしく、ワクワクしませんか?
遺伝子の「働き方」にもアプローチ
瞑想の力は、脳だけにとどまりません。
2008年、ハーバード大学医学大学院などの研究チームは、瞑想などで深いリラックス状態をつくる「リラクセーション反応」と、遺伝子との関係を調べました。
すると、ベテランの実践者だけでなく初心者であっても、深くゆるむ時間を重ねることで、ストレス反応やエネルギー代謝に関わる遺伝子の「働き方」に違いが生まれたのです。
ここでいう変化とは、遺伝子そのものが書き換わるということではありません。
瞑想は、「ストレスをゼロにする」というよりも、ストレスを受けてキュッと縮こまった心と身体が、本来の健やかな場所へ戻ろうとする力をそっと支えてくれる。
そんなふうに考えると、とてもしっくりきます。
お気に入りの「ぼんやり瞑想」
瞑想には、本当にいろいろな形があります。
呼吸に意識を向けるもの
身体の感覚を観察するもの
足裏の感覚を感じながら歩くもの
音や景色を感じるもの
きちんと座って自分と向き合う時間も大好きですが、私はもともと、予定をぎゅうぎゅうに詰め込まず、ぼーっとする「余白の時間」が大スキです。
ただ仰向けになって、部屋の植物へ意識を飛ばしてみる。
大好きな猫を撫でながら、ただそのぬくもりに溶けてみる。
最近は、胸(ハート)のあたりにそっと手をあてて、その感覚を味わうのもお気に入りです。
何かを得ようともせず、 何かを考えようともせず、 ただ、そこにいる。
私にとっては、それも大切なひとつの瞑想。名付けるなら「ぼんやり瞑想」です。
情報があふれ、つい頭の中に「脳の毛玉」を溜め込みがちな私たち。
いま本当に必要なのは、新しい情報を詰め込むことではなく、何もしない余白の時間をつくることなのかもしれません。
だから今日も私のからだは、ぼんやりするのが大スキなんです!
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